人気ブログランキング |

<   2014年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

10月末までの雑記 3   北大セミナー2

10月27日 北海道大学遺伝子病制御研究所 金沢大学がん進展制御研究所
ジョイントシンポジウム 2014      ※メモの一部を元に検索など 
ポスター  http://www.igm.hokudai.ac.jp/event/pdf/20141027.pdf

腫瘍血管の異常性獲得メカニズムについて」 北大・樋田京子氏
・1971年 Tumor angiogenesis (腫瘍血管新生) 阻害療法提唱
2004年 抗VEGF中和抗体 ベバシズマブ 現在抗がん剤世界第2位 
(Vascular Endothelial cell Growth Factor)

・がん微小環境内では、血管内皮も薬剤耐性を獲得する可能性がある
(2年前に発表) ・血管内皮による腫瘍エクソソーム (exosome)、
腫瘍細胞のmiR-1246はエクソソームによって血管内皮に移送される
→ 遺伝子発現の変化 (pathwayの解析中)

・血管の周囲は低酸素(hypoxia)、そのメカニズム、
透過性・組織圧亢進、乱雑な走行 - 血行不良 →腫瘍組織のhypoxia

・高転移性の腫瘍血管は未熟、血管新生が豊富だが低酸素領域が多い
腫瘍血管内皮もhypoxiaの淀んでいるところに曝されていることがある
→ 低酸素による血管内皮における染色体異常の出現 (2013年発見)
血管内皮における「ROS(reactive oxygen species活性酸素種」による
DNA damage response。  血管新生阻害療法には、適切な時期がある。
血管新生の状態をモニタリングできれば薬剤の選択が可能となる

展望 : hypoxiaによるBiglycanの発現亢進 (高転移性腫瘍内皮細胞)
→ 腫瘍血管由来のBiglycanは、がんの転移を促進 (論文投稿準備中)

筆者検索
抗がん剤の売上げ1位は、リツキサン / リツキシマブ (非ホジキンリンパ腫)
FiercePharma  May 29, 2014
Top 10 best-selling cancer drugs of 2013
http://www.fiercepharma.com/special-reports/top-10-best-selling-cancer-drugs-2013 

医薬品産業ビジョン2013 資料編 厚生労働省  
16.世界売り上げ上位30品目(2011年)  21/59頁
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shinkou/dl/vision_2013b.pdf  

2012年世界のブロックバスター 抗がん剤15製品ランクイン疾患別で最多
ミクス調べ 公開日時 2013/06/21 05:05
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/44547/Default.aspx

大阪大学免疫学フロンティア研究センター 免疫ネットワーク研究室
研究プロジェクト1) 分泌膜小胞エクソソームの生理作用と放出機構
http://immnet.ifrec.osaka-u.ac.jp/research.html

国立がん研究センター研究所 プレスリリース  2014年4月8日
がん細胞が分泌するエクソソームを簡便に検出する画期的方法を開発
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20140408.html

pathway : DNAチップ研究所 「複数の生体分子の相互作用から
構成されており、生体を維持・活動していくのに必要な生命現象を
制御している、生物学的過程・経路のこと」 
※アドレスは表示エラー

biglycan : Weblio 辞書 > > JST科学技術用語日英対訳辞書
細胞外マトリックスのプロテオグリカンの1種
同義語(異表記) Bone Proteoglycan

by lumiere6 | 2014-11-30 21:32 | 北大 セミナー他

10月末までの雑記 3   北大セミナー1  

10月27日 北海道大学遺伝子病制御研究所 金沢大学がん進展制御研究所
 ジョイントシンポジウム 2014  
    *抄録集が配布された
 ポスター http://www.igm.hokudai.ac.jp/event/pdf/20141027.pdf

慢性炎症反応による消化器がんの発生と悪性化機構」 金沢大・大島正伸氏
・浸潤過程における炎症の役割(例:大腸がん)
Wnt活性化&TGF抑制 → 浸潤・悪性化、腫瘍の大きなものだけ浸潤化
→ 腫瘍サイズ依存的な炎症性微小環境 ・TGF-β 阻害と潰瘍性大腸炎

・X線照射(野生型マウス)による腸管粘膜の修復(?)と再生
 再生腸管粘膜におけるTGF-βシグナルの役割 (粘膜の再生に重要)
・慢性粘膜炎症 → TGF-βシグナル遮断 → 浸潤がんの発生との推測

・日本癌学会シンポジウム/共同利用・共同研究拠点シンポジウムをご案内
 2015年1月21-22日 「がん幹細胞・微小環境・分子標的」 石川県立音楽堂 

筆者検索
公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団 理事長 岸本忠三氏
 http://www.senri-life.or.jp/index.html  
・千里ライフサイエンスセミナー ストリーミング動画配信中
一覧 http://www.senri-life.or.jp/movie/semi_mokuji.html
 大島正伸先生 2014.5.28開催 マクロファージの多彩な機能と疾患
   2014.7.28開催 上皮極性シグナル制御とその異常による病態
 浅原弘嗣先生(東京医科歯科大学 医学部)
   2014.2.21開催 生命科学・医薬研究を拓くマイクロRNAの最前線
 
『 Carcinogenic Spiral 』 News Letter  2014.Oct 全36頁
http://www.microbiol.m.u-tokyo.ac.jp/spiral/jp/newsletter/newsletter_vol4-2.pdf


続きは、「10月末までの雑記 3  北大セミナー2」 として、分けました。 
by lumiere6 | 2014-11-23 20:53 | 北大 セミナー他

10月末までの雑記 2   北大国際シンポジウム

9月4-5日  第12回 未来創薬・医療イノベーション拠点形成
国際シンポジウム これまでの成果と今後の展望
 
場所:北大医学部学友会館フラテ (1日目:英語、2日目:日本語)

プログラムとポスター   *抄録集は英語で1日目とポスターセッションのみでした
http://www.cris.hokudai.ac.jp/cris/innovahome/event/140904.html

英語だと尚更に分からないながらも、Educational Lectureの
Current Status and Future Perspective of PET/CT Imaging in Clinical
Oncology:Satoshi Takeuchi, M.D., Ph.D. (Hokkaido University, JPN) で
紹介された図が興味深く、出典をメモしました。

検索したところ、このサイトのimageの中の 「figure6」 だったと思います。
Cell 』 Volume 144, Issue 5, p646–674, 4 March 2011
Douglas Hanahan&Robert A. Weinberg
http://www.cell.com/abstract/S0092-8674(11)00127-9


それから Special Lecture のMolecular Imaging for Translation
and Guidance of Cardiovascular Molecular and Cellular Therapy :
Frank M. Bengel, M.D. (Medizinische Hochschule Hannover, GER) では
「Target,Agent,Imaging,Therapy」 の語を、三角形の平面図を小三角形で
4分割した中に入れ込んだイラストも印象的でした。

2日目(日本語)は、メモを入力したけれどデータを間違って削除してしまい、ほぼ略
医療部門  *当日の登壇順はプログラムと違います、以下、質問やコメントも含む
・腫瘍内低酸素イメージング剤へのニーズ、18F- fluoromisonidazole(FMISO)
・臨床試験に関する法規制、ガイドライン、ヘルシンキ宣言2013.10 修整
・初めて人に投与することは、大学でのハイレベルな研究が前提、透明性・倫理性・信頼性
・何に役立つのか最初から詰めておかねば、安全だが有効性は... 開発期間の短さが
 求められる。    ・低酸素(領域)に効きにくい化学療法との関係も考えていくべき

・PET融合装置、三菱重工の放射線治療装置 (Vero) に対向型PETの組込みを想定  
 散乱線やバックグラウンド゙ノイズに起因する信号除去が課題
 画像再構成ソフト(256×256像度 49秒) の開発、2分以内の収集/準備が重要
 リアルタイムトラッキングに関するシミュレーション検討、セットアップマージンに収まる精度
 誤差1㎜以内、キャリブレーションを行う環境整備
・次世代IGRT (Image Guided Radiation Therapy)の展開、転移腫瘍への適用

・半導体SPECT装置、低酸素領域の不均一性を描写、多核種同時撮影を狙う、被曝削減
 環境用ガンマカメラに適用、福島でロボットに搭載、一般環境に適用して活用

・日立製作所: 高いエネルギー分解能、空間解像度と時間分解能 (nces *数字略)
 散乱線の除去と多核種同時収載を可能に。   放射線照射装置(Liniax、X線)と
 ポジトロンマーカーをトラッキングする機構の融合、モンテカルロ・シミュレーション
 最新の3D PET装置の散乱線補正の精度は相当高い。
 マルチとレーサーという機能の変化を見るアプローチが少しずつ実用化されている
 安静時 → (治療?)後の変化を見る、時間と共に変化する画像を解析

創薬部門
・次世代ポストゲノム創薬ハブ、重点テーマ:スフィンゴ脂質の生理機能応用のメタボ改善薬
 総合グライコミクスの基盤構築とマーカー探索、抗ウィルス薬の... 
・SMS2 (スフィンゴミエリン合成酵素) 阻害薬の対象の拡大
・ヒトアストロサイトモデル細胞と実験デザイン、 がん多段階発生説に基づくモデル

特別教育講演: 大隅良典・東京工業大学フロンティア研究機構 特任教授の結びより
 基礎科学の大切さ、基礎科学とは技術のための基礎ではない。
”役に立つ” 近視眼的にならないこと。 常識に捉われない。 流行を追わずに挑戦
 精神的なゆとりをもって研究生活をしてほしい。 研究者の多様性の大切さ。

ポスターセッションで選ばれたのは、「創薬部門」が、北大遺伝子病制御研究所と
同薬学研究院、「医療部門」が、北大歯科口腔外科と日立製作所中央研究所の
方々でした。日立のポスターは、眺めたとき受賞を予想しました。 タイトルは、
 Nine-Pixel Matched Collimator for Low- and Medium-Energy SPECT
 Imaging
by lumiere6 | 2014-11-11 21:53 | 北大 セミナー他