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最近借りた本 

このところ一時的な気晴らし以外、読書から殆ど遠ざかっていた。某大学図書館で
新規受け入れ棚にあった1.を書庫に探しにいき、2.を見つけて借りた。

1.『サイバーリテラシー概論 IT社会をどう生きるか』 矢野直明 著 
          知泉書館  2,200円  2007.12 


  素朴な自然主義への復帰はもう不可能である。
  人間は自分で自然を設計しなおさなければならない。
  人工的に反人工的な自然を保持しなくてはならない。
  本当の自然らしさを設計しなくてはならない。
  この逆説に耐えて実践的に切り抜けることが、
  科学/技術の行方にまつ人間の責務である。
  (加藤尚武 『価値観と科学/技術』 岩波書店 )
第一部の前頁より孫引き

頁の中央にこの6行が掲げられています。私は3行目の 「人工的に ...」 の
一文に、石弘之教授(現 東京農大) のご講演を思い出しました。北海道大学
公共政策大学院の記念シンポジウムで、自然再生について次の3点をお話に
なりました。 1. 自然を元に戻すことは可能か、新たな生態系の破壊にならないか
 2. どの時点に戻すのか    3. 新たな公共事業にならないか
上の岩波書店の本を読まずに単純に結びつけることは多分不適当でしょう。

いまは2行目を ”人間は自分でコミュニティを設計し直さなくてはならない” の
ように3行目の ”自然” も言い換えられないだろうかと思っています。となると
1行目の ”自然主義” は人間主義? 読み出したばかりで安易に書いています。
ある席上、自然・社会・経済・情報、この4つをリンクさせて 「環境問題」 の柱に
ならないかと何度か提言しました。人間の精神面での環境を皆で考える契機に
していきたかったからです。残念ながら通りませんでした。

この本の第1部の2は、サイバーリテラシー3原則です。
  第1原則  サイバー空間には制約がない
  第2原則  サイバー空間は忘れない
  第3原則  サイバー空間は 「個」 をあぶりだす 


依然心を去らない曇り空、anonymous ネットコミュニティへの注視  07/29
サイバー空間に発せられた情報は著者が第2原則で指摘するように、コピーされ、
広まり、増殖する。 「魚拓」 について書かれていないが、訂正や削除の経過も
記録されていく。 もしリアルな世界の人々を理不尽に貶める bari-zougon が
発信されたらサイバー空間内だけにとどめておかれるべき問題だろうか。
「社会的」 な責任と ・・・ 倫理は問われないのだろうか。 07/30

La dignité humaine を踏みにじるものを忘れないだろう ..
インターネット上の掲示板や個人的な書き込みを好かない、関心をもっていない
人々にとって、そこで何が沸騰していようとネット内だけのありがちなこととして
現実への影響を重視していないかに思えるときがある。現実には日々悲惨な
でき事が発生し、解決を迫られる問題が絶えない。第3原則にこう書かれている。

生身の肉体を通じて多くのことを学ぶが、サイバー空間での身体感覚を喪失した
「個」 の生き方が、現実世界に跳ね返ることの危うさも見逃すことはできない。
とくに親や地域共同体を通して 「やっていいこと、いけないこと」 を学ぶ前に、
ケータイを通じてサイバー空間に接触する。  P24  


複数のケータイを操作する器用さとコミュニケーションの力は相関しているだろうか。
感情を込め、感情を読み取ろうとする、文字、文字、文字 の連なり。求められる
反応のスピードについていかねばならないらしい。第Ⅳ章13に " サイバー空間と
現実世界の3態様" という図があります。3番目の図は密接な2つの空間が2つの
メビウスの環にうらおもてに描かれ、知恵の輪・鎖のように組み合わさっています。
ここで未熟なコメントをやめたほうが良さそうです。  08/01

2.『知の創発  ロボットは知を獲得できるか 』 伊藤宏司 編著
    NTT出版 2000.3   2,800円 


この本については、またいつか
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by lumiere6 | 2008-07-27 22:25 | 書籍

夏の庭

c0087710_055418.jpg  ここに何かを綴る気持ちのゆとりが少なく、
  白薔薇が咲いているうちに写真に残すことに
  しました。いま紫陽花は紫色が濃くなって
  います。

c0087710_063898.jpg




   

  
花壇は昨年と余り変らないので、
アングルを変えました。
花の写真と詩歌の紹介
 → 2007.6.16, 2007.6.21
白ばらのようだといわれたときもあった、面影は無く ..
7月25日 未明、 ランディ・パウシュ氏、ご逝去。 ご冥福をお祈りいたします。
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by lumiere6 | 2008-07-21 23:58 | mémoire

夏の夜

c0087710_2353404.jpg か - 感動、 き - 緊張感、
 く - くつろぎ  け - 決断力、
 こ - 好奇心

 母は新聞や書籍、TVで見聞したことを
 よくメモしていた。敬語や手紙の文例も。

 焦らず、まよわず、くじけずと遺してくれた。
 l'anniversaire de ma défunte mère

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by lumiere6 | 2008-07-17 23:59 | mémoire

淡き光に 

ひとを思いやるこころが紡ぐ言葉は、どんなに穏やかさをもたらすことでしょう。
しずかにみまもるまなざしが抑えられたひかりに代り、こころを鎮めて下さいました。
はかなげにうつしだされた、しろがねの細い糸、暗闇に断ち切られた善きこころ
淡き光が夜空に消えさって見えようと、優しいこころねを思いだすことができます。
 
     ’Say not the struggle nought availeth’ 
  And not by eastern windows only,
    When daylight comes, comes in the light,
  In front the sun climbs slow, how slowly,
    But westward, look, the land is bright. 

  夜明けのときにしても、東側の窓からだけ、
    光が射して来るのではない。
  東の空に太陽が昇るのが、どんなに遅々としていても、
    西の方を見るがいい、天地はもう明るくなっているのだ。
   
Arthur Hugh Clough アーサー・ヒュー・クラフ 「苦闘を無駄と呼んではならぬ」
   『イギリス名詩選』 平井正穂編 岩波文庫   ※ 最終節


何か為された時間がむだだったかどうか、或る結果のみで判断できるかどうか、
予想外の光の粒が新たな方向に輝きをますかもしれません。

07/11
失われしときに捧げる、 Douce et Modeste 心に深く 感謝

07/04
             しづけさ    八木重吉     
 ある日 もえさかる ほのほに みいでし きわまりも あらぬ しづけさ

                                 (2節目 略)

RSSフィードの変更により、元の日付で再投稿しました。 07/15
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by lumiere6 | 2008-07-13 14:37 | 囁き