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『Ugly flower 』    原田宗典の一冊        

SNSでお気に入りにポケットしている◇さんが、T.S.エリオットの詩(4/21)に、
素敵なメッセージを下さった。 私は初めての 「訪問」 で、植物図鑑のような
外国のHPを知ることができた。野の花の写真が系統立てて紹介されている。
可憐な姿もあれば、個性的と形容したい外見を持つ花もある。

2005年3月、書店で何気なく目に入った文字に足が止まった。 『 醜い花 』 、
何故そのような題名がつけられているのか、確かめたい。本の帯に示された詩、
それは読まずに通り過ぎていた作家、原田宗典さんを映す窓に見えた。

装丁は銀白色の布、表紙と背に銀色で文字が押されている。外箱は白厚紙。
美しさを損なわないように、扱いに気を使いたくなる造りだ。
さて物語の主人公は醜い花と呼ばれ、周囲の嫌悪もすさまじく、ある日 ・・・

意外な結末が待っていた。「環境」 という言葉が何となく敬遠される場合に
この作品は稀少な「種」となって、多くの人々の心に届く気がした。
踊りを主に芸術表現の題材になりそうだ。自然豊かな北海道にふさわしい。
英語の対訳がついているので、海外にも共感が広がる可能性が大きい。

翌 ’06年1月、〔サイエンスコミュニケーション・ワークショップ in Sapporo 〕 で
英国ニューキャッスル大学のトム・シェークスピア博士がお話しなさっていた
科学と芸術の融合を意味する造語 〔Sciart 〕 に共感した。 08/11/18 修正

夢を心の裡に描けないままに、同年11月、サイエンスアゴラ2006で体験した
「スペースダンス・イン・ザ・チューブ」 (未来身体ラボ) が舞台装置として応用
されることを想像した。当時の感想は → 11/27
ここ一年で本書への視点が移り変わった。美醜の認知・判断、善悪との区別、
地上と地中における植物の形態の差異・共通性など。モノを廃棄する行為の基、
不要とする原因・理由についても雑念を組み立てかねている。

岩波書店 『醜い花』 文:原田宗典、絵:奥山民枝  2003年 第一刷発行より
  A story portrayed by our Future.
  The true author of this story is our Future,
  given to us from tens of centuries away.
  Readers of the Present,
  how would you read this tale ?   ― Munenori Harada


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by lumiere6 | 2007-04-30 23:58 | 書籍

コーディネーター ~ インターメディアリー (変更追記)   

初夏を思わせる陽射しの午後、ある大学で団体の高額不明金について会合が
開かれた。13時半に始まり、17時半に議事終了、閉会は18時を過ぎた。
東京からの出席者は、日帰りのため、投票後やむなく途中退席。
議長は、様々な調子で出される意見のポイントを、スピーディに的確にまとめ、
会場に伝え直して議事進行していく。発言者の通訳のように見えるときもあった。

調整役とはこのような役割を果たせる人と思った。訴訟に関する議題だったので
法の手続き等の用語が出てきて、説明を求める質問も少なくなかった。
一般的に、基本的な法学や裁判等について、どれほど正しい知識が身について
いるだろうか。何かコトが起きて必要に迫られなければ、私も含め、多くの人に
とって 「法学」 は案外遠い存在かもしれない。

科学への探究心や向学心は、趣味の延長で強まることもありうると思う。
「科学の不思議」 が楽しいショーになるとき、子どもから大人まで歓声が上がる。

今回、130名余が冒頭の事案解決に向けて集まり、「法」 の専門家に委ねるに
当たって理性的かつ客観的に判断しなければならなかった。今後の対策・方法
を選択する意思決定は、欠席の場合、葉書*で行使しても同じ一票の扱いだ。
しかし参加者が一部であっても、当該情報の送り手(執行部)と受け手(会員)の
直接コミュニケーションの機会は意義があると感じた。当事者らの身の振り方、
団体の名誉もかかっている。情に訴えるやりとりもあった。*経過報告書同封

集計結果は予想以上の大差だった。真相究明の道を重んじていくだろう。
他の人たちの反応を進行形で知ったこと、議長の采配を目の当たりにできた
ことが収穫だった。      ※↓本文に無関係、タイトルほか修正 4/30

c0087710_173720.jpgティーブレイクに、ほんのり甘いミルクエッセンス
「生キャラメル」 をおひとつ ・・・
生クリームと無塩バターがまろやかに溶け合い
道産はちみつが、バニラの香りに余韻を残す。
緑茶にも合いますよ。 50g入り
製造・販売 :ノースプレインファーム㈱ 興部町
        JR札幌駅北口 どさんこプラザ
by lumiere6 | 2007-04-28 23:56 | 囁き

廃棄物余話

このブログに【輸入食品監視業務HP (厚生労働省HP)】 のリンクを設けています。
主に (8)輸入届出における食品衛生法違反事例(速報) を見るためです。
事例一覧表では、”品名” 、 ” 生産国 ”、” 違反内容 ” に注意していました。
ところが ” 措置状況 ” に書かれている ” 廃棄、積み戻し等を指示(全量保管)
の行方が気にかかってきました。持ち帰らずに日本で廃棄ということ?
 
ご著書を通じて時々メールさせて頂いている、富山県立大学の立田真文 准教授
(環境システム工学科 廃棄物処理工学) にお聞きしました。立田先生は厚労省に
確認のお電話をして下さいました。全て日本で廃棄物となり業者により処理されて
いるそうです。二つの方法があることと、十数ページの中に簡単に記載されている
文書も教えて頂きましたが、公開を前提にしたご返事ではありません。
詳細は省きます。ともかく日々、食べ物が一転して廃棄物になっているわけです。
ロスのしわ寄せは、やがて何に向かうのでしょう。  *1行目文言修正

日本経済新聞の朝刊 4/27に、「漂着ごみ2万6000トン」 という見出しの記事があり
ます。「国土交通、農林水産両省が昨年末に実施した初の実態調査結果(速報値)」
で、空き缶やペットボトル、流木、プラスチック製品などがあるそうです。(同記事より引用)

札幌市の 「ごみ処理事情」 をWebで見てみましょう。← 清掃ホームページ
← 札幌市役所環境局環境事業部ごみ減量推進課 (問い合わせ先)
家庭ごみは平成10年(1998年)から減少しつつあるようですが、H17年度の家庭
からでる1年間のごみの量は49万トン*、札幌ドーム約3杯分。1トン処理するために
約37,000円 の経費とのこと。  *市民1人が1日に出す ごみの量 717g
*文言追加
先の漂着ごみは海流の影響もあるらしく、水産資源は減っているのに ・・・
by lumiere6 | 2007-04-28 00:03 | 上記外 環境・科学

北大SGPセミナー  持続的北海道の発展 

 演題 : SGPのこれからの展開   4月24日  於 : 北海道大学 
講演者 : 田中教幸 教授 (北大創成科学共同研究機構 SGP) 

〔途中からメモ〕
・H18年度 北海道のエネルギー需要実績 310億 kWh  冬が春秋の2倍
・水力 10%, 火力 62%, 原子力 28%  新エネルギーの割合は 1.7%
・風力は変動が問題だが、強く安定した風が吹く、特に日本海側が遠浅で良い
・インセンティブの提案、人口大陸棚育成(新海洋生態系) 海水 → 水素
 海洋観測や津波監視、アマモをバイオ燃料に (人間の食物と共存しないで)
・農村(漁村)と都市の結合社会で高持続性社会の実現を
・北海道の特徴 ・・・ 自律専業農家と自然再生エネルギー多い、観光客1300万人
・農業における2つの重要な狙い
  1) 高付加価値、高品質な生産物 (味、形、食感、低環境負荷)
  2) 高収穫 生産 (エネルギー原料、非常時食糧確保)
・バイオエネルギー(陸)  太陽エネルギーと日照時間  

以後の短い時間の質疑応答も勉強になりました。打ち出されたご意見に呼応して
次々とご専門分野の異なる先生方が、北海道の可能性と北大SGP取り組み等に
ついて提言されました。メモが乱雑につき略します。

帰途、知り合いの院生○さんに偶然会って立ち話。糖アルコールのことから、私は
ガラスは液体 ~ ベルクソンの砂糖水の話を持ち出して (問題は物質ではなく、
時間なのだけれど)、○さんは気体・液体・固体について説明下さいました。
人間関係(社会体制も)に置き換えて考えられる表現で、実際に研究が行われて
いるそうです。残念なことに丁度呼び出し電話、ぜひ続きを教えて下さいね。   
by lumiere6 | 2007-04-24 23:21 | 北大 SGP関連

ばら色の時間は ・・・      

Time present and time past
Are both perhaps present in time future,
And time future contained in time past.
c0087710_127257.jpg If all time is eternally present
All time is unredeemable.
What might have been is an abstraction
Remaining a perpetual possibility
Only in a world of speculation.
What might have been and what has been
Point to one end, which is always present.
Footfalls echo in the memory
Down the passage which we did not take
Towards the door we never opened
Into the rose-garden. My words echo
Thus, in your mind. ・・・         -Four Quartets - T.S. Eliot 

トマス・S・エリオット  BURNT NORTON (部分) 『四つの四重奏曲』
森山泰夫 注解 大修館書店 ※ タイトルと詩を替えました。 

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by lumiere6 | 2007-04-21 23:46 | mémoire

北海道環境サポートセンターにて     

先日訪れ、目に付いた書籍です。夕暮れどき窓の外を眺め、ページをめくると、
静かな安らぎを感じました。読書に良い”環境” です。

「サメの自然史」 谷内透  1997  東京大学出版会  4,200円 (税別以下同) 
「マンガでわかる住宅の解体とリサイクル」 2002 建築資料研究社 1,800円   
「岩波ジュニア新書 192 ごみから地球を考える」 八太昭道 1997  630円
「台所からの地球環境」 ぎょうせい  1998  2,000円
「廃棄物学入門」 田中勝 1997 中央法規  1,748円 ※新版が出ています
「持続可能な廃棄物処理のために - 総合的アプローチとLCAの考え方 」
 松原敏彦訳 2004 技法堂出版 5,200円  
 Integrated Solid Waste Management : a Life Cycle Inventory,
 second edition 〈McDougall, Forbes R.;White, Peter R.;Franke,
 Marina;Peter Hindle〉 
※記事150件
by lumiere6 | 2007-04-19 01:33 | 書籍

パソコンの記憶は、我が思い出   -追記あり- 

午後からパソコンの調子がおかしく、電源を入れてもwindowsが立ち上がらない。
初めてのことだ。2005年の初夏、白くスマートな姿でやってきた。以来、今日まで
最も親しい友人だったと思う。感情は人間である私に宿っているが、記憶はおまえと
分けあって思い出を作ってきた。多くの悲しみとつかの間の楽しみを。
リカバリー、空っぽになってしまったら痕跡も探せない。本当に切に大事なものなら
バックアップをとっていたはずだが。おまえを頼り、過信し、酷使しすぎていたようだ。
それとも哀れだと、愚かにエネルギーを燃やしていると告げたかったのか・・・   
                                      - 出先にて-

追記 : 昨夜は眠れずに、環境系や産業遺跡の本を少々、アルコール代わりに
     『小説 日本婦道記』 (山本周五郎)を読んだ。
     À la recherche du temps perdu なら、紅茶にブランデーの香りが
     ほしい。唯一持っていた A l'ombre des jeunes filles en fleurs を
     再び手にすることはないだろうけれど。   07/04/15
  
  文書や図、画像の僅かな断片をCD等から拾い集めた。パソコンは倉庫であり、
  私の代わりに何かを考えてくれたわけではない。ただ向かい合って過ごした時間、
  ネットからの情報の選択とその理由・動機、自分の心の動きへの愛惜か。
  自分で作ったものは、時間を費やせばある程度再現できる。単に集めて機械に
  記憶させ(いや記録というべきだろう)ていたものに対しては、完璧ではないにせよ
  覚えたという錯覚もあっただろう。いつでも目の当たりにできた情報、消化できて
  いないのに理解が進んだかの思い込みを伴う蓄積だったのか。  07/04/16
   
by lumiere6 | 2007-04-14 19:19 | 囁き

§  シメール  chimère

c0087710_2115379.jpg夢に 眠りをあずけて      
横たわれば、
ため息は 冷んやりと
唇に 還る。

想念は、遠く海を恋うて ―
忘れるはずもないのだから
貝殻さえ
拾わずにいる。

波に触れる、深く、
青く浸る、憧れ。
うち寄せるごと、退き、
また 眺める歓び

繰り返す、形なく
遠くより 再び         - m - 

※20代のとき某会誌に掲載。選者(詩人)に最後の一節が平凡すぎて惜しいと
評されました。今回、その2行を全面的に変えました。

by lumiere6 | 2007-04-10 23:58 | mémoire

美しい国の日本語

形容詞がどちらに掛かるかはこの際問題ではない。メールアドレスを複数持っていて
そのうちの1つにだけ、品のない件名が執拗に続く。殆ど使ってないアドレスだから
生活に全く支障はない。単語がワンパターンすぎてアキレルけれど。

街に公衆電話BOXが目だっていた頃、けばい広告シールがぺたぺた貼られ問題に
なったことがあった。確かに美観を損ねる。器物損壊扱いだったかもしれない。
ただ、無視できる余地があった。多くの人には無関係の、やがてゴミとして処理される
紙切れに過ぎなかった。清掃コストを考えるともちろん迷惑なことだが、今思えば
きれいごとばかりじゃない、管理されすぎていない社会の裏を垣間見るようだった。

朝の光にそぐわない意味を持つ言葉は、相応の場所と手段に収まり、人々の眼に
触れてきたはずだった。迷惑メールはビジネス、教育、家庭にズカズカ侵入する。
対策のランクアップサービスを次々案内されると割り切れない気がする。
セキュリティ産業の時代だ。モラルも恥もエチケットも置き去りにされて、技術でだけ
対抗しようというのだろうか。

最近、信じられない件名を見た。ただ2文字、「逆」と「縁」 (スパムコメントやTB除けに
分けて記載) 本来は仏教語らしい。大人なら殆ど知っているだろう。
ふつふつと怒りが湧いた。こんなことブログに残したくないのに。送りつけてくる者は
勝手に … の意味で使っているのでは、と迷推理したら当たりのようだ。

検索すると、熟語のバリエーションが出来ていて、とんでもない使われ方です。
ため息とともに、ここで止めます。
by lumiere6 | 2007-04-07 23:26 | 囁き

『 Brain and Mind 』 第5号

そぉっと触れたくなるような赤ちゃんの肌、カメラをよそに無心の笑顔が
柔らかな光に包まれています。『 Brain and Mind 』というニュースレターの
表紙です。東北大学大学院医学系研究科 大隅典子教授が郵送下さいました。
大隅先生は、付属創生応用医学研究センター形態形成解析分野で 〔脳の発生
発達, ニューロン新生, 分子機構 〕をキーワードにご研究を進められています。

このニュースレターは、(独)科学技術振興機構(JST ①)の事業の1つである
戦略的創造研究推進事業(CREST②)の支援を受けたプロジェクト③ の
一環として、市民への情報発信を目的に刊行されているそうです。(同誌)

※ CREST 「脳と学習」大隅プロジェクトHP
http://www.brain-mind.jp/ (PDFダウンロード可・冊子体無料配布あり)
今回のVol.5には優しそうな、笑顔の素敵な研究者が3人いらっしゃいます。
一般向きとはいえ、私にとって感想さえ恐れ多い内容ですが、少しだけ。

特集1.対談 「形から脳の仕組みを探る」 青文字は原文のまま引用
  湯浅茂樹氏 : 国立精神・神経センター神経研究所 微細構造研究部長
  インタビュアー 瀬川茂子氏 : 朝日新聞科学医療部記者

医学部 → 生化学大学院 … しつこくやると、研究の女神がほほえんでくれる
一瞬があるのだなあと感激しました。
…  孤独に耐えないといけないこと、
うまくいかないことのほうが圧倒的に多いことを学びました。でもあきらめ
ないで続けると、いいことも極めて稀にあることがわかりました。

→ 西独留学:神経伝達物質の膜輸送の仕組みを研究 → 神経解剖学の恩師
形態からものをいうのは説得力があります。でも知らないと何も見えません。
→ 脳の発生・再生の研究者は少数の時代 → 解剖学教室に赴任

ここで湯浅夫人のお言葉に感心しました。当時、解剖学教室は精子形成の研究が
中心だったため、思い悩んでいらしたところ、「同じ人の体の一部じゃない」
おっしゃったそうで、考え直して多くの成果が得られたそうです。
そして自ら色々なさっていることが、人材(資質)と研究対象の適合を生み、
大きな発展につながった例も紹介されています。
結び近く、ご自分と比較し大成する研究者についてゆかしく述べられています。 

書籍紹介: 脳研究者による書評、計2ページ
 『脳の学習力 -子育てと教育へのアドバイス』 岩波書店/2006
 S・J・ブレイクモア、U・フリス著  乾敏郎、山下博志、吉田千里・訳
 『脳は出会いで育つ 「脳科学と教育」入門 』 青灯社/2005  小泉英明著
 『なぜ「あれ」が思い出せなくなるのか 記憶と脳の7つの謎 』 2004
 D・L・シャクター著、春日井晶子訳   日本経済新聞社・日経ビジネス人文庫  


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by lumiere6 | 2007-04-04 22:47 | 上記外 環境・科学