カテゴリ:囁き( 46 )

春いまだ寒く ...    

帰宅途中、遥か西の山々を眺めながら歩いていました。まだ雪が残り、黒っぽい
木々のと白のコントラストに、オレンジ色の淡い光が射していました。
4月上旬のような寒さに、木の芽も花の蕾も、ひっそりして見えます。

いまブログで夜更かししている場合ではないのですが、これから大急ぎで或る準備を ^^

以下、5月8日追記 :あれこれトピックスを詰め込もうとしたので、修整しました。

【最近思ったこと】
楽しみは去っていくのが早いですね。
反復、繰り返されるかどうかで、”喜怒哀楽” が増幅するような...。
定期的な心待ちにする訪れ。振込み。日々の虐待。連続ドラマや連載小説の
次回を待つ気持。大きな哀しみの後は、時間が速いような、遅いような...

仮に、ひたすら同じことを繰り返す業務(機械だと集中力も重要?)
じいーと立っている警備(だけど気を抜けない、緊張感は保たねば)

単調さ、慣れは、飽きやミス、事故を招きかねないですが、上の2つの例では
時間の密度が違うように思ってしまい、リスク対策も方法が違うのかな、とも。

土木工事に”養生”という工程があり、お料理だと干物が戻る時間など、どんなに
科学技術が進んでも、時間が短縮に限度がありますね。だから時間のかからない
製品がセールスポイントになるようです。

また、耐久テスト・ストレス試験では、例えば、何年間か使用したという前提で、
製品に負荷をかけるのだと想像します。使用環境も想定されるでしょう。
「時間の先取り」、と言いたくなります。人工物は、自己修復が無いので、連続の
負荷と、水滴が長期に渡って岩を穿つのとでは、ダメッジが異なる気がしますが
あらゆる場合を勘案して、一定の基準を設け、計算しているのだと思います。

生き物、人間はメンタルな部分では、小さな亀裂が時間と共に修復不可能になるか、
あるいは、時間が和やかさを取り戻すか、複雑なようで ...

洗剤の広告で汚れを落とすシーンを思い浮かべると、布の染みや泥汚れなどより、
台所の油分・水分の溶け合った粘りのある付着物が、いともたやすく拭い去られ、
きれいになります。目に付く、手の届く範囲は、ある程度まめにお掃除しても
「時間の力」によって化学的に変化しただろう汚れを、メーカーは商品化までに
再現してテストしているのでしょうが、CMでは、それが中々わかり難いです。

人間の身体の、例えば筋肉の衰えや骨が脆くなることは、極端に言うと自然界の
砂漠化や、コンクリなど人工物の劣化を連想します。動脈硬化や老廃物の蓄積が、
何々の条件によって、何々の状態になりうると、きっと先々のシミュレーションが
できるだろうと...それでも病は防ぎがたく...

分けのわからない結びになりました。ここまで読んでくださった方、すみません。

c0087710_21413081.jpg追記: 眼に見える事象について、人間は
自分の時間感覚で捉えてしまいますが、
例えば、ナノスケールのモノの動きや
生成を観察には、専用の 「時計」 を
使っていることでしょう。

人間より遥かに大きい物体が、緩やかに
変化する場合、人間の時間の尺度では
目立たなくて、別の時計が必要かしら。

知性が乏しくて、何を言いたいのか、表せないでいます。

写真は、「ミケランジェロの誕生日」で紹介したイタリアのペンネのアレンジです。
今度は素材の楽しさを、少し生かせたかな、と思います (味は ^^;) 5/16 
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by lumiere6 | 2013-05-07 00:26 | 囁き

曙光

今夜、あることから中枢神経系について調べ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の
研究を検索しました。グーグルの「筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療情報」を
クリックすると、次のタイトルが大きく掲げられたサイトでした。

希望の光 斜陽のごとく 
http://www.geocities.jp/yasu1nakae/byouki/ALSwakuchin.htm

雲間から射す神々しい光の写真を眺め、最初の1、2行で、患者さんらしいと
思ったものの、うまく言えないのですが、驚いて、ホームを拝見しました。

ペンギンおやじ Home Page
http://www.geocities.jp/yasu1nakae/

これまでも、さまざまな患者さんのブログを見ては、涙して来ましたが、
状況が分かり、とめどなく泣けてしまいました。

自分自身は、昨年、やや悲しい思いが去らず、3月には、ここ数年間
お世話になったお二人と、それぞれ遠くなってしまいました。

それでも、自分に出来るささやかなことを、勉強しながら頑張ろうと
気を紛らわせて来ました。曇り色の脳細胞と身体が働いてくれる限り、
続けて行きたいと...ほんの僅かでも世の中に役立っていればと思い...
なんだか、切ないです。
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by lumiere6 | 2013-04-25 21:57 | 囁き

忘れかねる女医

いつか削除するかもしれないけれど、一度書かずにはいられない。ブログ更新の
余裕がなく、いつものお料理の写真は、今年の〆の明日にして、不快な記憶を
済ませてしまおう。10年近く前、やや知られた企業のシンクタンクのような部門に
臨時採用された。そこの付属の診療所で一定の検査を受け、女性医師と面談した。

提出書類のうち、家族関係がどの程度まで記入を要したのか、よく覚えていない。
ただ、「父は○○年に心不全で死亡」 のようなことは書いたはずで、その女医は
父の死因をしつこく聞いた。 最初訳が分からなかった。やりとりの中で、病気でも、
最期に 「心不全」 となるので、他に原因があるのだから、それを言いなさい、という
執拗さが情けなく口惜しかった。「病死ですが..」とやっと答えると 「何の病気か」と。

当時、亡くなって10数年過ぎていた親の病気 (伝染病ではなく、よくある疾病) を、
どうしてそれほど高飛車に問い詰めるのか。 とうとう 「何々なんでしょう」 と病名を
決めつけるように言った。涙がこぼれ、言葉が出なかった。その女医は、30才位
だったろうか。 終わって看護師さんが、「うちの先生、きついからごめんなさいね」
と言った。

私の健康診断の結果は全く問題がなく、だから何か難癖つけたかったのだろうか。
帰宅してから母に話して、2人で泣いた。自分のことだったら忘れやすかったろう。
親を侮辱されるような態度が、心に残ってしまった。

職場の雰囲気は楽しかったので、別の会社を経て、再び声をかけて頂いたときは、
とても嬉しかった。しかも、より興味のある業務だった。 臨時の後は、コンサル系の
会社で、道内の取材出張や会社に泊り込みで仕事など、頑張ったつもりだったけれど
母の体調が悪化してきて、いろいろ考え退職になった。

そして葬儀の直後に、その企業が連絡を下さった。社会保険もつけてくれるそうで、
健康診断が必要だった。 今度は母のことがある。その女医に会いたくなくて、不利な
雇用形態を選んだ。その代わり少しでも長く働きたいと...後年、組織改編で縮小し
雇用保険なしで終わってしまった。その後問合せたら、女医は数年前に退職していた。

廊下を、特徴的なポーズで歩いていたことは覚えている。顔はもちろん忘れたが..
名前をしっかり聞いておくのだった。どこかで巡り合うかもしれないのに。
もし、お互いに病人だったら傑作だ。 もう一度顔を見たい。何も話す気はない。
ただ黙って、こういう顔だったのかと、一瞬でも見つめたい。


昨年、ある分野の女医さんとお話しした。女性特有の病気の場合、女医さんを希望
するか、あるいは逆に避けるか、2つに分かれそうだ。 だから、女性の患者さんが
男性医師に変えてほしいと申し出たら、応じているという。


私だったらどうだろう。病気の種類によっては (婦人科と限らず、受診の経験もない
けれど)、そして重い場合に、逆に女性医師を避ける気持ちは理解できる。

私はきっと、女性には、憩いの存在/役割を求めているのだろう。 そういう対象である
看護師さんは、実はハードワークだ。でも外見・仕事ぶり・人柄と、3拍子を期待して
しまう。外科や歯科なら、医師の印象よりも、腕を優先して選択するだろうけど...
(郡部なら選ぶ余地はなさそう)。 内科などは、接した感じが何よりで..

12/31 加筆修整。 ある大学病院で数度見かけた女性医師、高齢の患者さんと
接する様子を見たこともあったが、背の高いピンヒールのサンダルに、背中までの髪、
廊下を歩く姿が、あの女医と同じだった。仕草が似ていると人柄もそうだろうか。

1/10 冒頭の女医について、単に死因を問われて反発したのではありません。
態度やその他、諸々が不快だったのです。 だから感じの良い医師で、もし若ければ、
尊敬より、応援したい気持ちが湧きます。いずれにしても、信頼できると思える医師に
出会うことは幸いです。
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by lumiere6 | 2012-12-30 22:30 | 囁き

§ 大和撫子

   日ノ本に幸多かれと
        広き空 永久に仰ぐや まこと佳き陽に *     -m-

数日前、地下鉄のホームに、弓を持った女子高生数人がいました。
弓はケースに収められており、背の高さを超えている大きさは予想外でした。
凛々しく、可愛い、そしてやはり礼儀正しい雰囲気でした。

私は時代小説が好きなのに、弓を題材にした作品を咄嗟に挙げられないけれど、
美しい女性剣士と同じく、凛とした居ずまいの女性弓士も絵になると思います。
このような大和撫子たちが、もっとメディアで取り上げられても良いはずなのに ...

下の画像の解説の一部をご紹介させて頂きます。76万回以上、再生されています。

トップクラスの強豪をも唸らせる技術と射品。その揺るぎない心気を
"completely undisturbed" と評したある外国人の言葉がいみじくも正鵠を射る。


YouTube 「弓道 -不動心-」 作成者: nobuoseo1973 さん  
http://www.youtube.com/watch?v=lCKLGMK_3No&feature=related

* 一部修整 09/07
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by lumiere6 | 2012-09-06 23:14 | 囁き

検索したサイト紹介   (葉月半ばに)

調べものをしていて検索したサイトの中から、幾つかご紹介させて頂きます。

日本植物生理学会 トップページ  http://www.jspp.org/
〔みんなの広場〕 というカテゴリーに "質問コーナー" があります。拙ブログのシンボル、
サクランボについて面白いことが書かれています。食べもしない花柄がついている方が
好まれ、市場価値が高い、という現実に適した品種が選ばれ育種されてきたそうです。

"さくらんぼの離層" http://www.jspp.org/17hiroba/question/index.html

確かにサクランボは、細い茎のおかげで可愛らしく、高級感があると思います。 でも
果実だけの品でも、価格次第で、自分用に喜んで買いますが... ^^  柑橘類の
萼も、同様に取れてしまうと市場価値が低いそうです。食物に対して、飢えを満たす、
生命を維持するためだけでなく、大げさに言えば美的観念を抱き、求めるのは、人間の
贅沢かも知れませんが、そういう欲望もまた農業科学を発達させるかもしれません。

果実だけのサクランボが標準になってほしいわけではなく、眺めて、口に運ぶまで
ワンクッションあることが、軸付きの味わいと思います。(この2行は8/18)

同学会と、社)日本植物学会、日本植物細胞分子生物学会が連携したポータルサイト
〔植物科学へのお誘い〕も楽しそうで、植物のカット写真葉明るく親しみやすいです。

ヤマト株式会社 ホーム http://www.yamato.co.jp/index.html 
1899年創業、「ヤマト糊」 という、日本初の 「保存できるでんぷん糊」 を製造販売、
2002年からイスタンブールに法人があり、工芸などの特殊な需要なのか、ちょっと
不思議です。親日国ですから嬉しいことですが。
"商品紹介" では、グラスデコやペーパークイリングなど、ホビークラフト用品も充実。

「昭和10年頃の日本カラー映像」 - 花の国 日本 -
http://www.youtube.com/watch?v=DCbYsFcMDcc&feature=related

c0087710_112324.jpg 帆船と旅客船ののどかな光景に始まり、 満開の桜の河畔、
 美しい川面を進む小船には、着物姿のたおやかな女性たち
 首都の清潔な街並みと端正な建物群 ...
 日本人の美意識と几帳面さを再認識しました。

この映像は、数日前に、ふっと古い日本映画を見たくて検索したことで知りました。
映画 「近松物語」(長谷川一夫、香川京子) の一部があったので、もっと見たくて
いろいろ探したとき、右側の"おすすめ"に、上記の画像が表示されたと思います。

c0087710_0344138.jpg 蓮の葉は、泥水をはじき、侵蝕させない
   実は固く守られ、二千年の時を生きる 
 蓮は 地下茎の空洞によって、泥の圧力に耐え、
   安全に養分を蓄えている。 
 
 何と示唆に富む構造でしょう!

画像:憩い@Home花の写真館> フォトギャラリー> 蓮の写真> [002] 蓮 by しんいち☆

「れんこん問屋 榎清」  ホーム http://www.enosei.co.jp/index.html
産地の様子が分かります。
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by lumiere6 | 2012-08-15 23:58 | 囁き

手仕事

4月の中旬、洋裁教室に入会しました。通いやすく、曜日や時間が比較的自由なことで
選びました。元々、不器用で、鋏使いや切り貼りが特に苦手です。ただ絵が好きですから
フランス刺繍や初歩のレース編み、手芸の真似ごとをして来ました。 

いまさらの手習いを思い立った理由は、ケガ以来、洋服サイズが少々変わり、直して
いろいろ着たい。やや古くても、柄や縫製がきれいな服は、愛着もあります。何よりも
母が遺した多くの糸や洋裁用品をむだにしたくない、捨てがたく幾らかでも活用したい。
そんな思いで、「お直し」 に頼む一部でも自力でできれば 「コツ+節約」 の両得と考え、

しかし、技術は一日にしてならず .. しみじみと..グチは略 (笑)。教室は、親世代の
方々がとても元気で、圧倒されます。ただ手持ちの糸のうち、絹は月日で劣化しやすく、
いまはポリエステル糸が主とのこと。でも、引っ張って簡単に切れるわけでなく、私一代
過ごせれば良いので、母を偲んで少しでも使います。

ところで先生のお話では、洋服のリフォームが静かに人気らしく、また、安い海外衣料に
押され、札幌でも、かなり中小の縫製所が潰れたそうです。そして街を行く若い女性は
ファッションが、昔より安っぽくなったと。残念そうに仰いました。ブランドや高級品に遠い
私でさえ感じます。そして材料や手間、洋裁のいろはを省いた服が溢れていると。
メイド・イン・ジャパンの誇りと信頼は、工業製品だけじゃなかったはずなのに ...

地元の若手デザイナーが発信する若向きの服が、手ごろな値段で置かれていたお店が
結構あり、楽しく見て歩いたものです。いつのまにか、創造力を育てていく場も失われて
いくのでしょうか。

今週、自分では無理なジャケットなど、ある洋裁店にお願いしました。予算オーバーで、
教室を続ける意義を失いそうですが、さすがにプロ、と感心します。一度着て、あちこち
つまみ、でもマチ針をほんの僅か刺しただけだったようなのに、出来上がりは、きちんと
フィットして、本当に不思議です。大きくて出番がなかったJKも気持ちよく甦えりました。
ふっと、旅に出かけたいです。

縫うことは、教えられて部分的にできても、洋服のシルエットを出せるのがプロだと思い
ました。結構なお歳になっても、健康で技術があれば収入を得て、人に喜ばれます。
洋裁店で、我が身の取りえのなさを痛感しました。

細々と手仕事をするとき、懐かしい日々が去来します。現実を忘れようとすると、暦の
概念が、薄らいでしまうようなことも ...

c0087710_231257100.jpg札幌の 「永光農園」 http://nagamitsu.jp/ の
シフォンケーキ、弟からの 「ホワイトデー 」 でした。
(都合で、もう1箱の東京の販売会社の菓子は除く)

手前から、桜風味、南瓜、ココア、抹茶風味です。
甘さ控えめで、例えば、粒餡や黒蜜、チョコクリーム、
マーマレードなどを添えても、美味しくお洒落です。

それにしても、儀礼や義理じゃなく、独身の男性に、バレンタインを贈るときは、それなりに
思案すると思います。男性は、ホワイトデイに何もしないことで、婉曲に、しかし明確に、No
無関心を意思表示できるのですから、楽ですね。 ^^;

追記 : この2月、3月、北大前の古書店で得た本。たしか100円
『Maman が教えてくれたこと』 伊藤緋紗子/著、KKベストセラーズ、2006
『母から学んだ、きちんときれいな 暮らしかた』 丹生谷真美/著、主婦と生活社、2007
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by lumiere6 | 2012-05-17 23:09 | 囁き

立春を過ぎましたが ...

ここしばらく講演会メモを整理して更新するような余裕がなく、身近なことを少々...
立春を過ぎても、今年は特に雪が多く、寒さが続いています。しかし夕暮れどき、
徐々に日が長くなっていることを感じるのが、せめてもの心明るい兆しです。

写真は、左から 「小松菜、菜花、セリ」。 小松菜は根元がしっかりあるものを買い、
よく伸びている外側の葉から順に使い、小さな数枚になったら冷蔵庫から出して
コップに活け、温度の低いところに置きます。根が出たものを植えました。

セリも同様です。お正月以来、何度か摘み、鮮やかな緑は窓辺の憩いになります。
菜花はさすがに鉢植えまで望みませんが、中心の花芽を炒めうどんに刻んで入れ、
残った茎の小さな芽が蕾をもって成長しています。食する側にとって僅かでも量が
増えつつあるということです (笑)。 ブロッコリーのような食感に変化しますが。

c0087710_16594287.jpgc0087710_165455100.jpg






時には見切り品の葉物が、手をかけていっときでも元気になると嬉しくて買います。
でも農家の皆様、節約しながら、野菜は根菜も常備していますので .. この頃は毎朝
具沢山のおみそ汁を作っています。大きななめこと里芋の薄切りをメインにしたとき、
唇を火傷してしまいました。腫れて瘡になり、ピリピリしています。

c0087710_17482279.jpg 創作豆で知られる、札幌の池田食品㈱の節分の
商品です。そのころ合格祈願のタイプもあり、姪に
あげました。 「豆に幸せに」 がモットーのようで
原料の大豆、黒豆は札幌近郊の農家で契約栽培しています。ワサビ味や焼きしょうゆ味も美味しい
ですが、控えめなビート糖の衣の 「定山坊豆」 も好みです。他にワサビカシューなど人気です。

小さなメモカード(鬼の子)がかわいくて、捨てきれないでいます。

c0087710_1812244.jpg 以前頂いたお菓子です。鎌倉の 「三日月堂 花仙人」 。
お箱に、「東台嶺後園 江川八佐衛門」 出版の地図
『鎌倉勝概圖』 を印刷した熨斗がかけられています。
説明によると、今でいう観光案内図のような貴重な
古図(寛政10年/1798年) で、原図は店内展示。
山々が立体的で、大仏様も描かれています。

このどら焼きは程よい厚みの皮がふっくらと美味しく、元々カステラ類が好きだったので
餡がなくても満足です。小豆を砂糖抜きで炊き、この餡を足してぜんざいにしました。

もし地球上のあらゆる植物が、人間が食べても無害だったなら ... 毒キノコなどなくて
路傍の雑草、街路樹の葉の一枚一枚、美しい薔薇、豪奢なランの花も食糧になりうるなら
人類は幸せだったろうか。 パラダイスの光景だろうか。

自分のものとしない、眺め楽しむ、ただそこに人が存在しているというだけの自然。
かなうことのできない領域があるので、分かち合い、育み、収穫の喜びが得られる。
(争いも生まれるが ...)  2012.2.19 朝、 8行追記。  3.1 一部修正


追記 : 姪は、第一希望に無事合格しました。 (^^)
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by lumiere6 | 2012-02-18 18:44 | 囁き

弱きもの、 汝は ..     

日経朝刊 (4/5) 第一面のコラム 「春秋」 に書かれているように、我家でもいつのまにか
単一乾電池の出番がなくなり、工具箱に眠っていた数個を処分しました。ところが震災で
懐中電灯やラジオのために最も頼りにされ、品不足が起きたそうです。 コラムでは続いて
建築学者 乾正雄氏の書籍 『夜は暗くてはいけないか』 を挙げ、日本の美意識のひとつ
陰影というものが、私たちに何をもたらしてきたか考えさせてくれました。
心の穏やかさ、辺りにとけこむことの安らぎ、慎ましさ、 注意深く控えめな挙措、静謐 ..

ところで、今回の震災で無力な自分が少し悲しかった3月、ふっと夜中に 「弱い、小さな
存在にも取りえがあるのでは」 と思い直しました。 喉が渇いて眼が覚め、お水を飲みに
起きました。そんなとき、ベッドサイドの小さなスタンドが十分で幸いです。明るいと咄嗟に
眩しすぎます。 弱い光、小さなともしびが都合良いのです。 隅々まで隈なく照らす強烈な
光が、どんな場合も必要とされるわけではありません。スポットライト、懐中電灯、それぞれ
役割や利点が違います。 ネオンサインのように自らが派手やかに目立つための存在、
あるいは対象を際立たせるライティング、それぞれです。 4/9 消災呪・延寿経

道のべの 蛍ばかりをしるべにて ひとりぞ出づる夕闇の空   新古今和歌集

昼間なら眼に見える存在を、暗がりで一瞬に明らかに出来るサーチライト。 それほどの
光源を持たない弱いものは、例えば木々の場合、小さな豆電球を枝の先につけることで
その姿を別の形で示すことが出来る。 複雑な対象ほど効果的である。
もし何か得体の知れない影を感じたら、蛍のような光がツィッターのように無数に散って
認知することが出来れば ... 大和心を礎に、清らかな明日を迎えたい。

※ 私はこれからもツイッターをしないつもりです。上の喩えを取り消します。 04/10
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by lumiere6 | 2011-04-07 21:57 | 囁き

あはれとぞ ..

昨年12月下旬、ある大学の図書館に 『がんを生きる (佐々木常雄/著) 』 が新着して
いました。いまも気持ちにしっくりしないタイトルに読むのを迷いましたが、先入観が消え、
非常に感銘を受けました。 佐々木常雄氏は都立駒込病院の院長でいらっしゃいます。

数頁コピーしました。 16-17頁 この数年間で倫理的思想が大きく転換、「患者さんの
心は大丈夫なのでしょうか?」 と問いかけ、思いやっています。

84-85頁 「若い患者さんにとっての緩和ケア」 という見出しで、本文の一部、段落の
途中の文です。 緩和医療の目的が 「いかにして死を受容させるか」 にあるとするが
ごとき考えには納得できないのです。
続いて抜粋させて頂いた一文は削除しました。
佐々木先生は、子を思う親の心、先立たれた悲しみ、無念さを代弁なさるかのように、
真摯な思いを訴えていらっしゃいます。ああ親というものはこうであるのだと、いまさらに
親の恩が偲ばれます。 昨日取り出した文だけでは、切々とよせる共感性、医療への
ご見識の流れが伝わり難いと考えました。

102-103頁 カイ原先生のご講演のご紹介 (フルネーム後日 ※)
医師と看護師は重要、患者さんは重要と思っていない、またはその逆の事柄について 
114-115頁 佐々木先生の患者さんのご遺族 (奥様、川平恵子さん) のお手紙が
紹介されています。 深い情愛、包容力と優しい強さ、心打たれるお言葉です。

《私が医療に期待するのは、生命に対する深遠な哲学ではありません。
もののあわれを感じとる心を持ってほしい。
それは日本人なら誰しも持てるものだからです。
過ぎ行くものを惜しむ心
弱さと未練を肯定する
今、ここにある命を美と認める心が欲しい
もし、打つ手がなくなったとき、この世に残る人も

...  》  原文はあと4行続きますのに失礼ですが、どうぞ結びまで推し量り、
そしてぜひ書籍をお読みいただければ、と思いました。

186-187頁  三ヶ月や一ヶ月といわれて、そのときは悲嘆に暮れるかもしれませんが、
その後、かえって 生きる力が甦ってくる人も中にはいるのです。


母を失ってから、しおれる花を簡単に捨てがたくなりました。 終わりを見届けたい、
全うさせたい、そんな風に枯れた葉や茎を手入れし、小さな蕾まで咲かせる。
力つきたと思えたとき、ありがとうと処分する。 あるいは土に返す。
この書物を読み、昨年の今ごろのもやもやした気持ちがかなり解き明かされました。
 刷り込み 1 (09/04/11)、  刷り込み 2 (09/04/12)

※ 2010.4.20の 「いま 生きている人」 の追記を分けたものです。
お名前のカイの漢字のこと、未了でした。遠からず
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by lumiere6 | 2010-04-25 18:08 | 囁き

いま 生きている人 

土曜日ある大学にいて、偶然、ある臨床研究会が開催されていることを知りました。
受付では、100名を超える参加者に資料を追加作成中との事。 居合わせた方が
ご親切にチラシを下さいました。 しかし、やはりテーマになじめず、迷っていますと
2人の女性が申込まれ、いかにも清明な善意の衣をまとっているように見えました。

例えばつらい症状に苦しみ治癒を望めない患者さんに対して、「死を意識させずに
今という時を生きることを支える」
そのような心のケアはあるのでしょうか。
私はまだ、病というものの真の恐ろしさに直面していないので、冒頭の臨床研究の
テーマに距離感をいだいてしまうのでしょう。 ある言葉の組み合せ検索から見つけた
次の投稿に少しホッとしました。 「いずれ亡くなる人」 ではなく、「今生きている人」 を
看ている。過去を生きてきた人を看ている。
[看護師悩み相談掲示板] より

変更 : 女性が入室され → 申込まれ (遅れてご参加の方々です。私は去りました)
 緩和ケアに何となく → 臨床研究によっては → 冒頭の臨床研究のテーマに


   この世には わすれぬ春の面影よ
         おぼろ月夜の 花のひかりに    式子内親王
  

※ 記事を2010.4.25、 「あはれとぞ...」 に分けました。
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by lumiere6 | 2010-04-20 19:22 | 囁き