こどもの日

小さな頃の思い出深い本は、まず 『家なき子』。10年以上前、仏旅行で仏語版を
買いました。 『フランダースの犬』 、『幸福な王子』、『人魚姫』 にやや人生観が
影響された気がします。 『小公女』 は岩波少年文庫で懐かしんでいます。
3年生のとき、 『若草物語』 を読んで 「オルコット女史になる 」 と宣言したらしく、
瞳をきらきらさせていたとか。 『小公子』や児童向き名作全集を殆ど愛読しました。
母からのプレゼントには、いっそう愛着を持ちました。次の3冊セットもそうです。
『南総 里見八犬伝』 こども心に好きなタイプが芽生えていました。 『雨月物語』 と
『東海道中膝栗毛』 は対照的で、精神的にバランスが取れたかもしれません。


最近 『安寿と厨子王』 の原作、 『山椒太夫』 の古い映画をYoutube で知りました。
Kenji Mizoguchi - Sanshô dayû   (youtube : 映画監督は溝口健二)

改めて考えさせられます。厨子王は権力の座に就いたので、非道なかどわかしを
糺すことができたのです。本来の身分 (肩書き) あればこそでした。
名もない民衆が到底及ばない地位です。そして安寿と二人でいたから、安寿の犠牲に
よって逃れる機会が生まれました。入水のとき、安寿は十代半ばと推定されます。
フランス語の ange (アンジュ) は 「天使」 の意味、不思議な符合です。

50年以上も昔の映画をパソコンで観ることになるとは、想像を超える技術の進歩です。
各々最低限の常識と倫理を*わきまえていれば、かなりフラットにコミュニケーションが
可能なインターネット社会の利点が保持されるよう願います。

雨の音が強くなってきました。 こどもの日の楽しい賑わいをよそに、不幸なできごとで
悲しみにくれる方々を思うと、世の無常を感じます。

※ 変更 : 各々良識と倫理観さえ → 各々最低限の常識と倫理を 05/06 8:12   

※入力ミス等の場合、意味が大幅に変わらないと思われる限り、黙って修整
 していることがあります。

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by lumiere6 | 2008-05-06 00:35 | 囁き
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