先週、図書館に関する講座で、国立情報学研究所の高野明彦教授が
『想 - IMAGINE』 と名づけた連想機能による書籍検索システムなどを
解説なさいました。 なかで、「人は自分の記憶に縛られた発想で言葉を
並べている。」 「連想、発想、想起」 のほかキーワードとして、 「連想の
情報学」が挙げられています。 →
連続公開講座 超・図書館革命 第1回
想像(力) も経験と記憶に同様に縛られるのでしょうか。終了後思いました。
芙蓉のかんばせ(顔)という表現があり、美しくしとやかな女性を指すようです。
或る大学に、白いきっぱりとしたブラウス、冬は純白のキルティングのコートが
お似合いの方がいらっしゃいました。理知的な雰囲気、瞳に愛らしさが仄見えて、
どんな花に譬えるべきかしら、と思いました。なかなか親しくお話できる機会は
少なかったです。でも信頼感を持ち続けられた良い思い出です。
季節は移り、花々も様変わり、いずれ雨や霙に打たれ寂寥感が深まります。
「 見しは夢 朝も佳し
醒めては形見と きのうは露と
なる柴の 見し萩の
露のえにしを忘れず こぼれかかるぞ命 」
『風雲海南記』 山本周五郎 新潮文庫 101-102頁
※ 左右が一節ずつ分かれて本文に挿入されています。