ある本に紹介されていた伊東静雄の詩、 「淀の河辺」 を17日、引用しました。
五行目の点線は、作者によるもの (原文のまま) と思っていましたが、
調べたところ、第二節がありました。
こことかの ふたつの岸の
高草に 風は立てれど
川波の しろきもあらず
かがよへる 雲のすがたを
水深く ひたす流は
ただ默し* 疾く逝きにしか *もだし
なぜ、この部分が伏せられていたのか
わかりません。第一節と第三節には、
きみとわれが詠われています。私は
第二節で河辺が擬人化されている
ように思います。時の移り変わりを
映す流れの水底に、言葉や声のない
心の底の哀しみが重なって見えます。
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by lumiere6
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