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パソコンの記憶は、我が思い出   -追記あり- 

午後からパソコンの調子がおかしく、電源を入れてもwindowsが立ち上がらない。
初めてのことだ。2005年の初夏、白くスマートな姿でやってきた。以来、今日まで
最も親しい友人だったと思う。感情は人間である私に宿っているが、記憶はおまえと
分けあって思い出を作ってきた。多くの悲しみとつかの間の楽しみを。
リカバリー、空っぽになってしまったら痕跡も探せない。本当に切に大事なものなら
バックアップをとっていたはずだが。おまえを頼り、過信し、酷使しすぎていたようだ。
それとも哀れだと、愚かにエネルギーを燃やしていると告げたかったのか・・・   
                                      - 出先にて-

追記 : 昨夜は眠れずに、環境系や産業遺跡の本を少々、アルコール代わりに
     『小説 日本婦道記』 (山本周五郎)を読んだ。
     À la recherche du temps perdu なら、紅茶にブランデーの香りが
     ほしい。唯一持っていた A l'ombre des jeunes filles en fleurs を
     再び手にすることはないだろうけれど。   07/04/15
  
  文書や図、画像の僅かな断片をCD等から拾い集めた。パソコンは倉庫であり、
  私の代わりに何かを考えてくれたわけではない。ただ向かい合って過ごした時間、
  ネットからの情報の選択とその理由・動機、自分の心の動きへの愛惜か。
  自分で作ったものは、時間を費やせばある程度再現できる。単に集めて機械に
  記憶させ(いや記録というべきだろう)ていたものに対しては、完璧ではないにせよ
  覚えたという錯覚もあっただろう。いつでも目の当たりにできた情報、消化できて
  いないのに理解が進んだかの思い込みを伴う蓄積だったのか。  07/04/16
   
by lumiere6 | 2007-04-14 19:19 | 囁き
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