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北大薬学研究院 特別講演会 11/09

演題 : 「脳内グルコースと関連脂質の新機能」
演者 : 平林 義雄 先生(理化学研究所脳科学総合研究センター
                 行動遺伝学技術開発チーム 研究員)
会場 : 北海道大学薬学部 臨床薬学講義室  16:30~17:30   
主催 : 同大薬学研究院、日本薬学会北海道支部 (連絡先:木原章雄北大教授)

JST.CREST (Core Research for Evolutional Science and Technology)
(独) 科学技術振興機構・戦略的創造研究推進事業> CREST > 研究領域 > 糖鎖
戦略的創造推進事業 研究領域名 「糖鎖の生物機能の解明と利用技術」2004年採択
→ 研究課題 : 糖修飾システムによる神経機能の発現・制御

当たり前ですが、前回の特別講演会9/18にも増して書き取れず、切れ切れのメモを
入力したものは密かに保存することにします。 下記にリンクさせて頂いたご研究の
概要と対照して聞き誤りなどに気づくことができます。そして、圧倒的にピース不足の
ジグソーパズルが、今後関連分野を拝聴することによって、自分のなかに僅かずつ
広がっていけるように願われます。 公開メモはさらに断片的なので末尾に配置します。
この分野の学問の素養が皆無の私には、ジグソーパズルの完成形どころか、絵柄の
関連付けも難しい状態です。ところで、リバーシブルのピースを想像しました。
1セットで2倍の楽しみ得られますが、その道のりは .. 
11/26 追記3行


【筆者検索】
プレスリリース (独) 理化学研究所 (独) 科学技術振興機構 平成20年9月23日
エネルギー恒常性維持にかかわるグルコース応答細胞膜受容体を発見
 - 膜タンパク質BOSSが、細胞外グルコース応答に関与 -

平成20年度実績報告 「糖鎖の生物機能の解明と利用技術」
平成16年度採択研究代表者 平林義雄 (独)理化学研究所 脳科学総合研究センター
平林研究ユニット ユニットリーダー  糖修飾システムによる神経機能の発現・制御 

糖化脂質の多様性と生体膜機能  2007年 3月 19日 平林 義雄
(理化学研究所脳科学総合研究センター・平林研究ユニット)

理研研究年報 平林上級研究員  平成15年度

大阪大学 蛋白質研究所 神経発生制御研究室 > 研究  吉川 和明 教授
研究テーマ  「ニューロンの生と死の分子機構」
http://www.protein.osaka-u.ac.jp/regulation/kenkyu.html



―― メモ ――
グルコシルセラミド、グロセロリン脂質代謝ドメインから脂質との関連を研究、
脂質ラフトの新機能、新しい活性グルコース化糖脂質の発見、グルコースに応答する
セラミド。 なぜ注目するか。グルコースは脳で重要な栄養源、酸素とグルコースの
供給がなければ神経は5分で死ぬ。 ニューロン (神経細胞)の特徴、細胞分化すると
二度と分化しないで生き続ける。最近の研究では分裂可能な例外あり。
細胞表面にグルコースに応答するものがあるのではと世界中で注目

L-serine, serine deficiency syndrome 3つの酵素反応、部分欠損の患者、
Serineの供給が断たれると神経系の発達がうまく行かない。Serine合成の欠けた
患者は世界に数例。UDP-Glc (ウリジン二リン酸グルコース) と脳の代謝 ..

ホスファチジルグルコシド (PtdGlc) という今まで知られていなかった新しいタイプの
糖脂質の存在を発見。 Phoshatidylgluncoside (C18:0/C20:0) 膜の特定の
微小な構成に関係する。 ...  表面構造が脂質の機能に密接に関係している。
Lipid raft 仮説、カベオラ( caveolae) と呼ばれるタンパク質があるとユニークな
膜を形成。 ..  新しい糖質、生体膜脂質分子は糖修飾される。
時々ホスファチジルグルコシドを(ホ)と略記します。専門家の皆さま、お許しを。

1.新奇糖脂質 ホスファチジルグルコシドの発現、  (ホ) は単一分子種として存在、
脂質ラフト様のミクロドメインを形成しユニークな物性を示す。ユニークな脂肪酸の組成
融解点76.3度、体温では固型として存在。これとコレステロールが入ると安定した膜を
つくることができる。 神経系の細胞表面の糖鎖は発生に伴いダイナミックに変化する。
(ホ) は胎児期の脳に発現する。生後のアストログリアに発現。 (ホ) は (ホ) 抗体で
刺激すると、EGFRとEGFRを介したアストログリア分化シグナリングに関与する。

複雑で答えを出せない。(ホ) 養成細胞は成体脳においても発現している。 神経塊を
形成し、グリア細胞と神経細胞を生み出す。多様な細胞合体が生れる。グリア細胞に
おける主要な3種類。 NATUREの論文、(名称が不確かで伏せます。) 

血管が大事で、その周りに  1) アストログリアが巻きつきニューロンに伝える。
2) オリゴデンドロサイトはアクソン周りに、電線に巻くビニールのような絶縁体の役目
3) マイクログリア .. 周りの環境が大事。 (ホ) はリゾ体がアクティブなリン脂質

Growth Cone Turning Assay 先に伸びる不思議な成長円錐、鶏の背骨の所に
ついている塊、生理活性物質を出す。Growth Cones of TrKA+ but not TrKC+
実際の現場で機能しているのか?  (ホ) の発現のプロファイルを調べた ...

molecular species of PtdGlc in chick embryonic spinal cord 伸長している
DRGニューロン軸索は、切り出されたトリ脊髄の [DMC21抗原を発現している部位] に
よって反発、応答する。 Hypothetical mechanism of action for lyso- PtdGlc

(ホ) はどのようにして生合成されるのか? グルコース修飾、アシル基(C20)の導入
予測される (ホ) の合成経路、(ホ) の発現は糖転移酵素遺伝子により制御される。

2.グルコースに応答する新奇GPCR*タイプの膜受容性  *G蛋白質共役型受容体
(G protein-coupled receptors) 膜マイクロドメインを介した病態発症機構の
解明とその制御。 井ノ口仁一教授(東北薬科大学分子生体膜研究所)の研究について        

GPCRクラスC ファミリー受容体
Boss と呼ばれる受容体 what is Bride of sevenless 蛋白として同定された。
Bossは脂肪体に発現、Boss欠損変異体は飢餓に脆弱である。なぜ早く死ぬか、
我々の予想では脂肪の燃焼の処理が速やかに進行、1日たつとエネルギーが枯渇し、
ほとんど死ぬ。 Bossは細胞外グルコースに反応する。いろんなsugarグルコースに
応答する受容体ではないかと思った。 ○○(ムシ)が苦手なため大幅略

まとめ 1.2.書き漏れ  3. Bossは脂肪蓄積機関である。脂肪体に存在していたり、
栄養センサーとして機能している可能性が考えられた。 脂質代謝のバランス制御に
かかわる受容体じゃないかと現在考えている。 非常に複雑、身体全体のホメオスシタス
には、脳もコミットしている。 Master としての機能が最近言われている。組織間での
複雑な代謝ネットワークの存在 ..    

GPRC5B は脂肪組織に発現する。 (ハンバーガーの写真)  
Effect of high calorie diet 、ハイカロリーで逆ストレス、マウスで実現。
進化の過程で保存されてきた遺伝子bossの解明を急ぐ。今年中に結果がでるのでは。
by lumiere6 | 2009-11-25 19:35 | 北大 セミナー他
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